栗の渋皮煮”シンプルベスト”な作り方
秋ですね〜!
栗の季節です♪周りには日々栗活に励む人も♡
そんな私は、渋皮煮をなるべくシンプルに失敗なく作るレシピを追求しました!
秋の味覚の代表、栗
栗、と聞くと何を思い浮かべますか?
栗ご飯、モンブランがツートップでしょうか。
シンプルに蒸しただけ、茹でただけの栗をいただくのが好きな方もいらっしゃるでしょうし、この時期の手作りスイーツにはとりあえずなんでも入れちゃう!なんて方もいるかも知れませんね^^
私の周りでも栗活と名付けて、カフェメニューを賑わせるモンブランやパフェなどを梯子しながら楽しむ人もいます♪
そんな栗で、今年は昔から伝わる和の伝統菓子、渋皮煮を作ってみるのはいかがですか♡
必要な材料は
【アク抜き(下茹で)用】
水・重曹(分量は以下の手順に記載)
【甘く煮込む仕上げ用】
下茹で後・お掃除後の栗
栗の重量の60%〜75%程度のてん菜糖(栗の大きさや好みで調整してください。大きめの栗だったら75%くらいで作っても◉)、水
ね、実はとってもシンプルなんです〜♪
まずは栗を選びましょう
渋皮煮に限らず、どんなものに使うにしても栗を選ぶときに大切なのは、第一にツヤ!新鮮なものほど艶がありふっくらとして見えます。
マットな感じになっているのは、収穫から時間が経っている可能性があるので、なるべく艶が美しいものを選びます。
次に、特に渋皮煮にする時に意識したいのが大きさ!
大きければ大きいほど、一粒甘味である渋皮煮は存在感が増し贅沢な気分にさせてくれます♡
最後に大事なのは、形。
なるべくふっくらとして丸々と太っちょな栗を選びましょう。
一粒でいただく機会の多い渋皮煮は、できるだけ、その一粒だけで贅沢なスイーツとして満足したい、させたい!と思える美しい形が大切です^^
まずは栗の鬼皮を柔らかくする
栗の渋皮煮は、鬼皮=1番外側の固い殻だけを、内側の毛羽だった薄い皮を傷つけずに剥くことが1番のポイントになります。
なので、鬼皮と渋皮の間に程よく隙間を開けてあげるのが理想なのですが、なかなか普通に剥くと固いし密着しているので、渋皮も一緒に剥けてしまうのです。
それを避けるために、一晩水に浸して鬼皮をふやかしたりするのが定番なのですが、いつからか私は栗の皮を剥くとき(渋皮煮の時だけではなく、栗ご飯用など、渋皮まで剥くときも)は、お湯に数分間浸けてから剥くようにしています。
一晩待てない!なんていう時やせっかちさんには1番おすすめ。
やり方は簡単。
お湯を500mlほど沸騰させ、栗を4〜6個ほど(この時多過ぎないことが大事。少なくてもいいですが、お湯を沸かしたり止めたりが面倒なのでベストはこのくらいになります)入れてすぐに火を止め、3〜5分ほど(栗の大きさにより)そのまま放置してザルにあげる。
これだけです!
皮を剥くときの必需品!
剥くときはきき手と反対の手に軍手をして(火傷防止です!)扱います。
利き手にはおすすめの貝印の栗の皮むき器!これがあるとないとでは全く作業効率が違います〜!
こちら
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皮を剥きます
皮は必ずお尻から刃を入れます。
少しだけなるべく浅く傷をつけて、軽く引っ張るようにすると鬼皮の一部分が剥けるので、そこをきっかけに慣れるまでは少しづつ、焦らず、丁寧に!
鬼皮だけに刃を引っ掛けるように剥いていきます。
慣れてきたら、刃を引っ掛ける面積を徐々に広くしていくと、ビロ〜んと大きく剥けるのでとっても気持ちいい!
でもここで調子に乗ると、すぐに渋皮に傷をつけてしまうので注意です!
少しでも栗の黄色が見えてしまったら渋皮煮にはできないので、その場合は渋皮も剥いて栗ご飯用にしましょう♪
渋皮煮の下処理〜アク抜き〜
渋皮が無事きれいに残った状態の栗は、アク抜き=茹でこぼしをしていきます。
最初の1回はものすごくお湯が真っ黒になります!びっくりしないように笑
鍋に栗を入れ、水を1リットルほど注ぎ、重曹を小さじ1程度加えて煮立たせます。
大体一度に栗200〜250gくらいずつやると疲れすぎず(笑)、また作ろう!と思えるのでおすすめ。もしも栗の量がこれ以上多い場合には、お水の量も2倍、3倍と増やしてあげてください。でもあまり厳密にならずとも大丈夫!重曹も適当に増やしてあげてくださいね。
煮立ってきたら少し火を落とし、水面が揺れる程度の火加減で10分茹でます。徐々に水が黒くなってきますが、気にせず。
アクは茹でこぼすのでよほど多くない限りは取らなくても大丈夫!
これを、4〜5回繰り返す(2回目以降は重曹不要)と、徐々に茹で汁が薄くなってくるので、そうなればアク抜き終了です。
*写真右上から時計回り
渋皮のお掃除
次は渋皮のお掃除です。
剥いただけの渋皮をアク抜きすると、毛羽立っていた部分が取れ、つるん!としている部分と、線のように筋が濃く浮き上がっている部分が際立ちます。
この、筋の部分を楊枝などで突くと、ポロッと取れるのでこれまた気持ちいい!笑
それから、少しけばけばしているところも軍手で擦るときれいに簡単につるんとしますよー。
*写真右上から時計回り
煮ていきます♪
やっと!
ここまで、やることはシンプルで難しいことはないのですが、実際やると時間だけはかかります・・・
なので、時間に追われている時にやるとイライラしたり焦って渋皮を傷つけたりしがちなので(汗)、ぜひ「何もない休日の午後」なんかにのんびりとワインなんか飲みながら(笑)ゆったりした気持ちで取り組むのがおすすめ。
ではでは、ついに甘く煮ていきましょう♪
まずは栗の重量を計ります。次に、栗の重さの60%〜75%のてん菜糖(お砂糖の種類はお好きなものを)を計り、大体半分に分けておきます。
お砂糖の量は、栗の大きさ、好みで。大きい栗なら75%から試してみるといいかと思います!
栗が重ならないように入るお鍋に栗を並べ、ヒタヒタのお水とてん菜糖の半量を入れて中火にかけ、煮立ってきたら残りの半量を加えて弱火にして落とし蓋をし、20〜30分ゆっくりじっくり煮込みます。
決して沸騰しないように、水面が静かに揺れる程度の火加減をキープ!
煮汁が減ってきて、少しとろみがついたら火を止め、そのまま冷まします。
*写真右上から時計回り
私はこの後一旦冷めた栗だけ取り出し、煮汁だけをもう一度中火にかけ、栗にかけた時にとろ〜んと表面にまとわりつくくらいまでシロップ状に煮詰めるのが好きです♡
意外と簡単にできちゃう?
これで栗の渋皮煮の完成!な訳ですが、いかがでしょうか。
難しい工程は一切なく、お鍋を火にかけている時間はとにかく長いですが、その合間合間は自分の好きなことや夕飯の仕込みなどもできるし、それほど忙しいこともない実はとってもシンプル調理なのです^^
これから栗の最盛期!
ぜひ美味しそうにツヤツヤで大きく丸々太っちょの栗を見かけたら、ぜひ作ってみてくださいね♪
最後までお読みいただきありがとうございました♡
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